BLeagueを分析

BLeagueのデータをいろんな視点で分析したい分析素人のブログ

アルバルク東京vs栃木ブレックス @アリーナ立川立飛 2018.10.17

2017-18シーズンチャンピオン アルバルク東京
vs
2016-17シーズンチャンピオン 栃木ブレックス

を観にアリーナ立川立飛へ行ってきました。

データだけではなく、現地での感想も交えてみます。

試合結果

全勝対決は今シーズンB1初のO.Tの末に栃木ブレックスの勝利。

1Q : 4点差で栃木リード

2Q : 1点差で栃木リード

3Q : 2点差で東京リード

4Q : 同点で延長へ

OT : 栃木が5点引き離し試合終了

一進一退が続き延長までもつれ決着しました。

前節のシーホース三河戦で負傷した小島元基は復帰まで1ヶ月近くかかりそうでベンチ外、田中大貴はベンチ登録されているもののアップはせずに出場もなし。

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ライアン・ロシター(栃木)

35pts, 14R(OR : 8)のダブルダブルの活躍

3Pを3/4で決めるもFTは4/9という不思議なことになってます。

1Q 4:15の初FTのときにゴール裏エリアに大量発生したルカにはさぞ驚いたことでしょう。

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ジェフ・ギブス(栃木)

21pts, 16R(OR : 4)のこちらもダブルダブル

公式には188cmですが、もっと小さいのではと専らの噂なのにウィングスパンを活かした強力なリバウンドが武器。

渡邉裕規(栃木)

4Q終了までの17分で無得点(AS : 4)であったが、延長の5分だけで6点取り勝負を決めるナベタイム。

今シーズンからは「ナベのくせに」というタイトルでラジオ番組も持ってます。

www.berry.co.jp

安藤誓哉(東京)

小島の欠場があるものの齋藤拓実がいるからプレイタイムは微増の予定だったはずが延長もあって33分の出場。

普段それほど多くない3Pを3/8で沈められたのは良かったが、合わせてアシスト数も稼ぎたかったと思われます。

アレックス・カーク(東京)

15pts, 13R(OR : 4)というのは普段と比べても悪いわけではない。

しかしロシターとギブス合わせて30R(OR : 12)取らせてしまった部分が痛かったのでしょう。

馬場雄大(A東京)

前半14分で7アシストを記録し田中大貴が居ない分、いつも以上に気を吐いていたと思われます。

4Q残り2秒、得点できなくても確実にファウルをもらえると思いゴールへアタックし、想定通りFTのチャンスをゲットしたでしょう。

しかし、それまで5/6で決めていたFTを2本とも落とし、リバウンドも取れず延長に突入しました。

それまでのプレーを見てれば責められはしないものの、本人としては1本で良かったのに決められなかったのはショックでしょう。

ルカHC(東京)

今回は注意だけでなく、ベンチテクニカルもらってしまいました。

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竹内ツインズ(栃木/東京)

プレーも顔も違う。

マッチアップするとすごく注目してしまう2人。

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2018-19 第3節

第3節終了(5試合消化)時点でのスタッツをざっくりと記録しておこうと思います。

MINPG(平均プレイタイム)

TEAM PLAYER MINPG
京都 ジュリアン・マブンガ 37:17
京都 デイヴィッド・サイモン 37:06
名古屋D ジャスティン・バーレル 35:15

今回は全試合出場選手に限定して、平均で35分を超えている選手だけピックアップしたところ該当するのは3人でした。

顔ぶれとしては変わらず、京都の2人がほぼフル出場している状態です…厳しい。

PTS(得点)

TEAM PLAYER PTS
栃木 ライアン・ロシター 144
新潟 ダバンテ・ガードナー 129
京都 デイヴィッド・サイモン 127
富山 ジョシュア・スミス 126
富山 レオ・ライオンズ 112
北海道 マーク・トラソリーニ 110
滋賀 ガニ・ラワル 98
SR渋谷 ライアン・ケリー 93
京都 ジュリアン・マブンガ 91
横浜 川村卓也 89
琉球 ジョシュ・スコット 89

ライアン・ロシターはA東京との初代、2代目王者対決で35得点を稼いでトップに。

一方でダバンテ・ガードナーは三遠とロースコアなゲームになり18得点止まりでした。

十分すごいですが。

f:id:AnalyzeBLeague:20181018145944p:plain ©JAPAN PROFESSIONAL BASKETBALL LEAGUE

REBOUNDS(リバウンド)

TEAM PLAYER OR DR TR OR/TR
富山 ジョシュア・スミス 28 48 76 36.84%
滋賀 ディオール・フィッシャー 14 53 67 20.90%
富山 レオ・ライオンズ 10 52 62 16.13%
滋賀 ガニ・ラワル 22 35 57 38.60%
北海道 デイビッド・ドブラス 16 41 57 28.07%
栃木 ライアン・ロシター 19 37 56 33.93%
大阪 ジョシュ・ハレルソン 11 43 54 20.37%
川崎 バーノン・マクリン 16 38 54 29.63%
三遠 ロバート・ドジャー 11 43 54 20.37%
千葉 マイケル・パーカー 19 31 50 38.00%
名古屋D ジャスティン・バーレル 10 40 50 20.00%

第3節終了時に気になったORの比率も載せてみました。

ORがTRの30%を超えているとORに強いと言えそうな気がします。しばらく注目し続けてみます。

f:id:AnalyzeBLeague:20181018161958p:plain ©JAPAN PROFESSIONAL BASKETBALL LEAGUE

ASSISTS(アシスト)

TEAM PLAYER PO MIN AS *MINPAS
京都 ジュリアン・マブンガ PF 186:27 51 3:39
琉球 並里 成 PG 134:49 44 3:03
富山 宇都 直輝 PG 132:40 34 3:54
秋田 中山 拓哉 PG/SG 168:27 32 5:15
大阪 木下 博之 PG/SG 91:34 28 3:16
横浜 川村 卓也 SG 154:27 28 5:30
北海道 松島 良豪 PG 138:49 27 5:08
三河 桜木 ジェイアール PF 138:47 27 5:08
A東京 馬場 雄大 SF 131:52 27 4:53
新潟 五十嵐 圭 PG 147:10 25 5:53
大阪 畠山 俊樹 PG 104:45 25 4:11

*MINPAS : 1アシストをするのに何分かかっているか

第3節は1試合だけではありますがマブンガがトップをキープ、並里の3分に1回アシストペースも健在です。

f:id:AnalyzeBLeague:20181018164513p:plain ©JAPAN PROFESSIONAL BASKETBALL LEAGUE

TO(ターンオーバー)

少ない方が良い指標で消化試合が少ないのでチーム版で見てみます。

TEAM TO *TOPG
栃木 30 6.0
名古屋D 43 8.6
A東京 46 9.2
横浜 48 9.6

*TOPG : 1試合あたりのターンオーバー

何度か掲げていますが個人的には10回までがGoodだと考えているのでそれをクリアしているチームだけ抜粋しました。

栃木が1試合平均で6.0というダントツの数字をキープ!!!

AS/TOもチーム単位で見ておきましょう。

TEAM AS TO AS/TO
栃木 118 30 3.93
名古屋D 99 43 2.30
横浜 99 48 2.06
富山 116 58 2.00
京都 104 54 1.93
滋賀 98 52 1.88
A東京 85 46 1.85
琉球 107 63 1.70
川崎 105 62 1.69
大阪 100 61 1.64
新潟 88 58 1.52
SR渋谷 80 55 1.45
千葉 83 62 1.34
三河 73 56 1.30
三遠 85 67 1.27
北海道 90 75 1.20
福岡 96 82 1.17
秋田 81 76 1.07

栃木がASとTOでトップなのでこの指標もトップになります。

B2から昇格してきた福岡と秋田が沈んでいるのは気がかりですね。

3P(スリーポイント)

TEAM PLAYER 3FGM 3FGA 3FG%
大阪 合田 怜 12 18 66.70%
名古屋D 安藤 周人 16 26 61.50%
京都 岡田 優介 10 21 47.60%
京都 晴山 ケビン 11 25 44.00%
滋賀 狩野 祐介 16 37 43.20%
横浜 川村 卓也 15 35 42.90%
新潟 五十嵐 圭 14 38 36.80%
富山 大塚 裕土 11 33 33.30%
京都 ジュリアン・マブンガ 11 34 32.40%

昨年1試合平均で2本以上の3P成功数を記録したのは辻だけだったので、序盤ということもありこのハードルをクリアしている選手だけを抜粋してみました。

京都、東海大、青学!!!

まとめ

第3節はミッドウィークの1試合だけなのでスタッツの面ではそれほど変化はありませんでした。

2018-19 第2節

対戦カードの順番もあるので、統計的にはブレブレですが第2節終了(4試合消化)時点でのスタッツをざっくりと記録しておこうと思います。

MINPG(平均プレイタイム)

TEAM PLAYER MINPG GAME
京都 ジュリアン・マブンガ 37:55 4
京都 デイヴィッド・サイモン 36:49 4
千葉 トレイ・ジョーンズ 36:45 1
名古屋D ジャスティン・バーレル 36:10 4
福岡 ベンジャミン・ローソン 35:53 1
名古屋D マーキース・カミングス 35:35 2

平均で35分を超えているのはこの6人でした。

京都の2人が4試合ほぼフル出場なので、頓宮がプレイタイムを延ばすか日本人ビッグマンを獲得しないとシーズンを乗り切るのは厳しそうです。

PTS(得点)

TEAM PLAYER PTS
新潟 ダバンテ・ガードナー 111
栃木 ライアン・ロシター 109
富山 ジョシュア・スミス 107
北海道 マーク・トラソリーニ 98
京都 デイヴィッド・サイモン 93
富山 レオ・ライオンズ 88
滋賀 ガニ・ラワル 84
SR渋谷 ライアン・ケリー 83
横浜 川村 卓也 81
SR渋谷 ロバート・サクレ 77

去年のSR渋谷も主にインサイドサクレとアウトサイドもあるハレルソンでしたが、今年もどちらかを押さえれば大丈夫という感じではなさそうです。ライアン・ケリーは3P、FTの確率が高くシュートが巧い。

そして3P好調の川村がTop10にランクインしているのは嬉しいですね。

f:id:AnalyzeBLeague:20181016111956p:plain ©JAPAN PROFESSIONAL BASKETBALL LEAGUE

REBOUNDS(リバウンド)

TRB(トータルリバウンド)
TEAM PLAYER OR DR TR
富山 ジョシュア・スミス 25 37 62
滋賀 ディオール・フィッシャー 10 45 55
富山 レオ・ライオンズ 8 41 49
北海道 デイビッド・ドブラス 12 34 46
滋賀 ガニ・ラワル 15 30 45
大阪 ジョシュ・ハレルソン 9 35 44
川崎 バーノン・マクリン 13 30 43
栃木 ライアン・ロシター 11 31 42
三遠 ロバート・ドジャー 9 32 41
ORB(オフェンスリバウンド)
TEAM PLAYER OR DR TR
富山 ジョシュア・スミス 25 37 62
滋賀 ガニ・ラワル 15 30 45
北海道 マーク・トラソリーニ 15 23 38
三河 アイザック・バッツ 15 20 35
栃木 ジェフ・ギブス 14 18 32

スミスのORが光ります。

TRで2番手のフィッシャーやライオンズはDRの割合が多く見えますが、ORとDRの比率って選手のタイプでどうなっているんでしょう? 気になります。

f:id:AnalyzeBLeague:20181016112022p:plain ©JAPAN PROFESSIONAL BASKETBALL LEAGUE

ASSISTS

TEAM PLAYER PO MIN AS *MINPAS
京都 ジュリアン・マブンガ PF 151:43 39 3:53
琉球 並里 成 PG 110:54 36 3:04
秋田 中山 拓哉 PG/SG 132:50 30 4:25
大阪 木下 博之 PG/SG 75:14 25 3:34
横浜 川村 卓也 SG 125:37 24 5:14
名古屋D 小林 遥太 PG 97:01 22 4:24
富山 宇都 直輝 PG 101:28 22 4:36
北海道 松島 良豪 PG 109:45 21 5:13
栃木 田臥 勇太 PG 82:15 20 4:06
滋賀 二ノ宮 康平 PG 80:01 20 4:03

*MINPAS : 1アシストをするのに何分かかっているか

TOP10の多くをPGが占める中でTOPがPFのマブンガなのは意外ですが、平均出場時間が37:55と休みなく出続けるには自分から得点を取りに行くだけではなく周りを活かすことが重要になってくることが分かります。

そして並里は3分に1回アシストを記録しています。(2017-18では3:46に1回でした)

f:id:AnalyzeBLeague:20181016112235p:plain ©JAPAN PROFESSIONAL BASKETBALL LEAGUE

AS/TO(アシスト/ターンオーバー : 安定度?)

TEAM PLAYER PO AS TO AS/TO
名古屋D 小林 遥太 PG 22 1 22
栃木 田臥 勇太 PG 20 1 20
栃木 渡邉 裕規 PG 17 1 17
大阪 ジョシュ・ハレルソン PF/C 9 1 9
栃木 鵤 誠司 PG 17 2 8.5
川崎 辻 直人 SG 17 2 8.5
横浜 川村 卓也 SG 24 3 8
滋賀 伊藤 大司 PG 16 2 8
福岡 石谷 PG 16 2 8

今の時点では意味をなさない指標ですね…栃木がすごいことは分かりましたが。

TO(ターンオーバー)

少ない方が良い指標で消化試合が少ないのでチーム版で見てみます。

TEAM TO
栃木 20
名古屋D 32
横浜 37
A東京 37
SR渋谷 37

栃木が1試合平均で5というダントツの数字!!!

AS/TOもチーム単位で見ておきましょう。

TEAM AS TO AS/TO
栃木 101 20 5.05
名古屋D 82 32 2.56
横浜 77 37 2.08
富山 88 44 2.00
滋賀 80 44 1.82
琉球 84 47 1.79
A東京 66 37 1.78
京都 80 45 1.78
SR渋谷 65 37 1.76
川崎 87 51 1.71
大阪 80 48 1.67
新潟 72 51 1.41
三遠 72 54 1.33
三河 56 45 1.24
秋田 71 60 1.18
北海道 73 62 1.18
千葉 53 47 1.13
福岡 79 71 1.11

ターンオーバーの少なさがそのまま上位の結果になっています。

栃木はアシストも平均25で同じくダントツなのでぶっちぎりトップです。

スターターが2人抜けた三河はまだまだこれからなのでのアシストが延びないのは想像できますが、千葉の数字は意外でした。

まとめ

冒頭でも触れたようにシーズン60試合のうちの4試合を消化しただけの数字なので、大きな影響力はないかもしれませんが、2018-19シーズンのスタートを各チームがどのように切っているかの参考に少しはなるかと思いまとめていました。

アルバルク東京vsサンロッカーズ渋谷 @アリーナ立川立飛 2018.10.06

2017-18シーズンチャンピオンのアルバルク東京を観にアリーナ立川立飛へ行ってきました。

今日はデータだけではなく、現地での感想も交えてみます。

試合結果

アルバルク東京(A東京)はレギュラーシーズン開幕前、9月初めのアーリーカップKANTOで優勝(日本代表メンバー抜き)、FIBA ASIA Cahmpions Cupで準優勝という成績を残しているので他チームより仕上がっている気がします。

そのA東京を残り数秒までサンロッカーズ渋谷(SR渋谷)は苦しめましたが、73-71でA東京が勝利しました。

田中大貴(A東京)

2クォーターのヒーローは田中大貴!!!

FGとFTを100%で決めて8得点!!!

この印象が強すぎて他のイメージがあまり残らなかったです。

原因はカークとケリーだとは思いますが。。。

アレックス・カーク(A東京)

32:11の出場で27得点。

FG% = 11 / 17 ≒ 64.7%

FT% = 5 / 5 = 100%

ペリメーターからのシュートを高確率で決めて試合のヒーロー!!!

速攻でダンクを決めることもあり文句なしでした。

ライアン・ケリー(SR渋谷)

サクレレイカーズ時代を過ごしていたケリー。

32:10の出場で28得点。

FG% = 10 / 15 ≒ 66.7%

3P% = 3 / 5 = 60%

FT% = 5 / 5 = 100%

カークを上回る高スタッツ。

中だけじゃなくて外も正確なことは脅威。

SR渋谷のBIG3?

サクレ、ケリー、サンバ(帰化)が同時に出ることで2m超えが3人になっていました。

そうなるとカーク、ピエリツァと馬場がマークに付くことになり、馬場は苦労していたと思われます。

(サクレの信念撮れました)

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馬場雄大(A東京)

ビッグマンとマッチアップ

ガードとマッチアップ

同級生とマッチアップ

速攻からリバースレイアップx2

22:57の出場で13得点。

FG% = 6 / 7 ≒ 64.7%

3P% = 1 / 1 = 100%

FT% = 0 / 1 = 0%

TR = 1 + 6 = 7

DFにOFに印象強く、影のMVPだと思っていました。

がスタッツ見たら全然影じゃなかったです。

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ルカHC(A東京)

特に後半、ファウルを吹いてもらえず白熱して警告されていました。(いつものことですね)

インサイドの選手がミスをした後、ベンチに居る安藤(ポカン?)にナゾの熱弁をしていました。

オフェンスが始まるときにコート内にほぼ毎回サインを出しているみたいでした。それに気づいて注目している間はずっとそうだったのですが、ルカだからですかね?

ザック・バランスキー(A東京)

ルカがクルーにワーワー言っているとき、ザックがそっとクルーにコミュニケーション取りに行って連れ出してました。

水野ACの制止を振り切ってベンチテクニカルもらっていたかもしれなかったので、シュートは落ちていましたがザックの隠れたファインプレーでした。

SR渋谷

A東京は今年も強い!!!

優勝メンバーが残っているので戦力DOENは無く強いと思っていましたが、それ以上にSR渋谷の善戦に驚きました。

広瀬とファイ・サンバが出場時間に対して物足りなく感じたので、そこの調子が上がるともっと良くなりそうです。

あとは、杉浦!!! もっと我を出して欲しいです。迷ってる感が出ちゃってるのっでオラオラやって欲しい。

一番シュートが巧いのは誰だ!?

「シュートが巧い」とはどういうことでしょう!?

  • FG%が高い?
  • 3Pを決めた本数が多い?
  • シュートフォームがきれい?
  • タフショットを決められる?
  • クラッチタイムに決められる?

個人的にはシーホース三河の金丸を推したいのですが、好みの問題になってしまうのでシュートに関する指標をいくつか見ていきたいと思います。

1. FG%(Field Goal Percentage)

FG% : 最も一般的なシュートに関する指標

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野球の打率に似た単純な計算式で表せます。

しかし、この式はとても古く3Pという飛び道具の無い時代に確立された考え方なのです。

2Pも3Pもシュート1本に変わりはなく、入っても入らなくてもフリースロー以外のシュート1本なので、1試合を大枠で捉えてシュートが入っていたかどうかには良いですが、選手個人のスタッツを見る上では現代には合っていなそうです。

eFG(effective Field Goal Percentage)

eFG% : FG%の弱点を補うために3Pは2Pの1.5倍の価値を持たせた指標

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FGMには3Pの成功が含まれているので、1.5倍換算のうちの0.5倍部分だけを別途加えます。

下記でも同じはずですが。。。分かりやすくなってますかね。

(2PM + 1.5 x 3PM) / FGA

(余談)佐々木クリスさんの Effective Field Goal Percentage がカッコよかったです。

この指標では3Pシュートに対する補正がかかるので、アウトサイドの選手にとって重要です。

「3P 40% = 2P 60%」と見ると難易度としては親しいように見えます。

TS%(True Shooting Percentage)

TS% : 真のシュート確率? FTも考慮した指標

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この式から分かることは、「シュートの効率」です。

それにしても0.44がナゾですね。

NBAオクラホマシティ・サンダーのWEBサイトに0.44について書いてありますが、理解できるようなできないような難しい話に感じます。

シューティングに対するファウルで得るFTは1~3本で、他にもアンスポ/テクニカル、フレグラントファウル、クリアパスファウルなど様々な理由でFTが得られるので、それらをゴニョゴニョしたら0.44という係数に辿りつけるらしいです。Bリーグのデータを見る場合はまた違う係数がを用いるのが正しいと思いますが算出できないので0.44で考えていきます。

2017-18データ

2017-18シーズンのポイントランキング Top101の選手に対し、FG%、eFG%、TS%をそれぞれ出してみました。

得点、FG%、eFG%、TS%の項目をクリックまたはタップするとソートできます。

名前 チーム 得点 FG% eFG% TS%
ダバンテ・ガードナー新潟169557.04%59.10%65.54%
ニック・ファジーカス川崎151755.32%58.29%63.23%
ギャビン・エドワーズ千葉108860.87%61.52%63.76%
マーク・トラソリーニ北海道106555.51%59.86%63.78%
宇都直輝富山100545.29%45.74%50.64%
ロバート・サクレSR渋谷99248.17%48.42%52.98%
アレックス・カークA東京97360.61%61.79%66.65%
ジョシュア・スミス京都97267.08%67.08%68.02%
桜木ジェイアール三河91655.64%56.03%60.69%
金丸晃輔三河89444.55%51.58%55.02%
ハッサン・マーティン琉球88964.32%64.32%66.32%
ジョシュ・スコット島根87051.66%51.66%56.82%
ジャスティン・バーレル名古屋D82660.71%60.89%65.03%
ディオール・フィッシャー滋賀80362.36%63.11%66.77%
ドゥレイロン・バーンズ西宮80138.91%46.40%52.02%
富樫勇樹千葉78747.39%56.92%59.60%
川村卓也横浜77841.59%49.13%54.28%
ライアン・ロシター栃木77046.50%49.14%49.07%
ハシーム・サビート横浜76856.12%56.12%58.78%
マイケル・パーカー千葉75964.09%65.73%65.68%
辻直人川崎74541.42%54.65%59.60%
ジュリアン・マブンガ京都73444.67%52.15%58.98%
並里成滋賀71940.08%42.22%45.80%
比江島慎三河70850.54%55.13%57.94%
道原紀晃西宮69642.33%47.00%52.39%
クレイグ・ブラッキンズ名古屋D67945.13%53.36%55.63%
アイラ・ブラウン琉球67449.03%54.92%56.81%
小野龍猛千葉66540.22%48.21%51.73%
ベンドラメ礼生SR渋谷66140.68%46.76%49.70%
デクスター・ピットマン富山65458.51%58.51%59.97%
田中大貴A東京64943.31%49.30%52.57%
ジョシュ・ハレルソンSR渋谷64042.83%49.20%52.02%
五十嵐圭新潟63840.00%50.87%54.97%
岸本隆一琉球61538.13%49.16%52.91%
ジョシュ・デービス川崎61457.63%57.63%58.45%
笹山貴哉名古屋D60542.09%49.44%52.34%
サム・ウィラード富山60243.59%50.29%53.50%
ダニエル・ミラー北海道59458.97%58.97%61.64%
アイザック・バッツ三河58765.43%65.43%67.07%
田渡修人三遠57143.40%55.77%57.32%
熊谷尚也大阪56837.12%44.58%46.82%
スコット・モリソン三遠56857.95%57.95%58.88%
大塚裕土富山55840.96%51.61%53.43%
ウェンデル・ホワイト三遠55842.89%48.41%52.43%
ジェロウム・ティルマン名古屋D54841.69%48.34%53.41%
ジェフリー・パーマー横浜54541.59%48.36%53.87%
ジャワッド・ウィリアムズA東京53143.64%50.44%53.71%
佐藤公威島根52338.42%47.93%48.56%
ウィリアム・マクドナルド横浜52246.54%47.15%47.75%
藤井祐眞川崎51640.05%47.96%52.52%
喜多川修平栃木51441.18%51.36%54.51%
竹内譲次A東京50647.99%54.29%59.05%
伊藤達哉京都50543.38%46.05%48.94%
太田敦也三遠49651.27%51.28%56.52%
ファイサンバ滋賀49254.32%55.41%58.55%
ロバート・ドジャー三遠48745.19%52.60%55.84%
谷直樹西宮48535.68%42.01%46.45%
岡田優介京都48538.14%52.06%56.36%
遠藤祐亮栃木48237.10%43.85%45.82%
安藤誓哉A東京48243.72%50.00%54.15%
篠山竜青川崎47847.10%52.02%55.13%
セドリック・ボーズマン栃木47746.44%49.21%54.79%
エグゼビア・ギブソン大阪47649.72%51.14%56.70%
キース・ベンソン大阪47651.67%52.64%57.35%
張本天傑名古屋D47443.26%51.97%56.34%
折茂武彦北海道47240.20%46.36%51.90%
古川孝敏琉球47038.76%47.73%51.60%
永吉佑也京都46941.11%46.88%50.21%
デイビッド・ウェア大阪46241.76%46.16%48.98%
狩野祐介滋賀45942.02%53.06%56.42%
レオ・ライオンズ千葉45547.18%51.41%55.80%
多嶋朝飛北海道45445.33%51.42%57.05%
相馬卓弥島根44936.40%43.79%45.58%
安藤周人名古屋D44840.78%52.34%54.51%
ダニエル・オルトン三河44452.01%54.20%60.05%
ドリュー・ヴァイニー富山43845.71%52.57%55.96%
長谷川智伸滋賀43636.29%46.32%49.42%
中東泰斗名古屋D43240.83%46.82%48.77%
ジェフ・ギブス栃木43049.19%51.62%58.36%
田代直希琉球42441.79%53.89%56.38%
片岡大晴京都42243.18%47.59%53.11%
ハーバート・ヒル西宮41850.68%50.69%52.17%
細谷将司横浜41239.78%49.30%53.12%
川嶋勇人三遠41138.29%44.71%47.16%
橋本拓哉大阪40941.93%46.58%53.93%
竹内公輔栃木40849.42%50.15%52.46%
ラモント・ハミルトン新潟39945.40%50.74%52.85%
アキ・チェンバース千葉39049.21%55.40%56.82%
高橋耕陽滋賀38642.31%49.11%52.21%
満田丈太郎横浜37845.81%50.45%52.63%
ベンキー・ジョイス滋賀37453.42%53.94%50.68%
田渡凌横浜37242.08%43.44%46.77%
ヒルトン・アームストロング琉球36956.00%56.00%56.96%
上江田勇樹富山36840.49%51.38%52.61%
橋本竜馬三河36641.82%53.46%58.58%
関野剛平北海道36538.34%46.93%50.22%
石井講祐千葉36142.07%54.69%56.02%
野口大介北海道36041.74%47.75%50.33%
鈴木達也三遠35937.39%43.62%47.38%
長谷川智也SR渋谷35640.00%47.10%48.62%
桜井良太北海道35644.03%47.76%55.95%

FG%

当然インサイドの選手が上位です。

eFG%

やはり上位はインサイドの選手が多くなりますが、その中にも特徴的なポイントがありました。

川崎のファジーカスと北海道のトラッソリーニです。

Bリーグにおける多くのインサイドプレイヤーは3Pを多くは放ちませんが、この2人は例外で3Pを高確率で決めてきます。

3Pは2Pの1.5倍の価値 => 3Pを2Pの2/3の確率で沈めれば同価値

2Pに比べて試投数は減りますが、40%という3Pシューター並みの確率で3Pを決めていることでeFG%が更に高くなっています。

3FGM 3FGA 3P確率 1.5 x 3P確率 2FGM 2FGA 2P確率 FG% eFG%
ファジーカス 62 139 44.6 66.91 515 904 56.97 55.32 58.29
トラッソリーニ 64 153 41.83 62.75 344 582 59.11 55.51 59.86

TS%

ゴール下を主戦場とするセンター勢のFG%, eFG%に大きく引っ張られていることは否めないです。

FTをきっちり決められる選手はFG%, eFG%よりも数字を伸ばせているので、アウトサイド勢には上位を取るのは難しい指標です。

eFG%-FG%

3PシューターがいかにeFG%によって恩恵があるかを示してみました。

名前 チーム 得点 FG eFG TS eFG-FG
岡田優介 京都 485 38.14% 52.06% 56.36% 13.92%
辻直人 川崎 745 41.42% 54.65% 59.60% 13.23%
石井講祐 千葉 361 42.07% 54.69% 56.02% 12.62%
田渡修人 三遠 571 43.40% 55.77% 57.32% 12.37%
田代直希 琉球 424 41.79% 53.89% 56.38% 12.10%
橋本竜馬 三河 366 41.82% 53.46% 58.58% 11.64%
安藤周人 名古屋D 448 40.78% 52.34% 54.51% 11.56%
狩野祐介 滋賀 459 42.02% 53.06% 56.42% 11.04%
岸本隆一 琉球 615 38.13% 49.16% 52.91% 11.03%
上江田勇樹 富山 368 40.49% 51.38% 52.61% 10.89%
五十嵐圭 新潟 638 40.00% 50.87% 54.97% 10.87%
大塚裕土 富山 558 40.96% 51.61% 53.43% 10.65%
喜多川修平 栃木 514 41.18% 51.36% 54.51% 10.18%
長谷川智伸 滋賀 436 36.29% 46.32% 49.42% 10.03%

eFG%-FG% が10%超えだけの抜粋ですが、ちゃんと3Pシューター勢揃いになりました。

TS-eFG

この差からは何が分かるでしょう?

諸事情で1人だけにフォーカスしますが、ダントツのトップは北海道の鉄人桜井でした。

得点 FG eFG TS TS-eFG
356 44.03% 47.76% 55.95% 8.19%

得点はギリギリのTop100入なのですが、

 2P : 98 / 198 ≒ 49.50%

 3P : 20 / 70 ≒ 28.6%

 FT : 100 / 114 ≒ 87.72%

2PとFTの確率が高くTS%がハネていることで高い値となっています。全60試合出場していますし、2016-17シーズンもほぼ同じようなスタッツだったので計算のできる選手というところでしょうか。

まとめ

式やデータを並べといておきながら、シュートが巧いということを数字から導くことは難しいことが再認識できました。

誇大タイトルすみません

単純なFG%だけでは現代バスケのシュートの指標としては心許ないことは間違いないと思います。

eFG%に関しては、同じポジションや特徴の選手を比較する際に優れていると思います。

TS%に関しては、同じチーム内で比較してここぞというオフェンスオプションを考えるときに使えるでしょうか?当然対戦相手も分かっているので、裏の取り合いになりそうな気はします。

データから金丸を導こうとしまいたが、いくつかの指標を見てもできませんでした。

ここぞというとき、相手にとって決められたくないときに仕事をしているイメージなので、それを数値化できれば導けそうな気はします。

例えば

  • 各クォーター残り24秒を切ったラストプレーを任されている。
  • 得点がリード、ビハインドの状態でのシュート確率の比較をする。
  • 第4クォーター残り2分を切ってからのシュートセレクションがどうなのか?

などなどを数値化できればシュートが巧いという感覚的なものではなく、定量的にチームのエースが見えてくる気がします。

参考

squared2020.com

Statistical Analysis Primer | Oklahoma City Thunder

佐々木クリスさんの講演を受けて

サマーレクチャー

1ヶ月くらい前の話ですが、あの佐々木クリスさんの講演を聴く機会がありました。

タイトルは「攻撃の質と量で観るバスケットボールの攻防 ~そして日米トレンドの比較~」

この内容を(今更ですが)共有しつつ、実際にBリーグの2017-18のスタッツに照らし合わせて見てみたいと思います。

概要

会のタイトルに掲げてある通り攻撃側に重点を置いて、質と量とは何を意味しているかの共通認識を持つことから始まりました。

そして日米の比較、つまりはBリーグNBAの具体的な選手名なども挙げて比較していきました。

「質と量」とは!?

質 : 相手より上回る(攻撃も守備も)

量 : 相手からボールを奪い攻撃回数を多くする ≒ 奪われない(相対的に多くなる)

この会における話し手と聞き手の共通認識を初めに定義して方向性がブレないようにしていました。

「質」を深掘った話

「質」が高いとはどういうことか!?

定義 : 2Pなら2回に1回 & 3Pなら3回に1回決められること。

この定義に則って2017-18シーズンに達成できたチームを見ると、(B1では)三河、千葉、川崎、A東京、新潟、北海道、京都、名古屋D、琉球の9チームでした。ちょうど半数のチームが達成できていたので予想以上に多い印象です。

チーム 3P成功率 2P成功率
三河 36.63 53.98
千葉 34.34 56.61
川崎 36.23 51.60
A東京 35.77 51.02
新潟 34.11 52.22
北海道 34.34 50.02
京都 34.92 50.94
名古屋D 35.18 51.87
琉球 36.41 50.47

またこのセクションであった話として、日本は世界のトレンドと比べると3Pが少ないことが挙げられていました。そんな中でも琉球、名古屋D、三遠は得点につながったFG全体の中の30%以上を3Pが占めています。名古屋Dと三遠には3Pのイメージがあったのですが、琉球がそれを上回っていたことは意外でした。

チーム 3pt
琉球 35.31
名古屋D 33.33
三遠 31.51

3pt : 全体得点の内3Pが占める割合(成功率ではない)

basketballking.jp


一番興味深かった(というか知らなかった)のは Dean Oliverというアメリカの統計学者が書いた本の話です。


Basketball On Paper: Rules And Tools For Performance Analysis

試合への影響力が高い4指標として下記を挙げていたところです。

  1. eFG%(40%)
  2. 3ptの価値を加味したFG%
  3. ORB%(25%)
  4. ORBの機会に対する支配率 ORBの差を
  5. TOV%(20%)
  6. 100解の攻撃あたりのTOV発生回数
  7. FTレート(15%)
  8. FG試投数あたりのFT獲得数

最も影響度が高いとされているeFG%とは、Effective Field Goal Percentageの略で、直訳すると「事実上のFG確率」となり、FTを除くシュートの確率に対し3Pは2Pの1.5倍の重みを付けて算出する考え方です。

単純にFG%を見た場合、2Pより確率が低くなる3Pシューターが評価されにくくなることをカバーします。

また以前触れたようにFTでコツコツ稼ぐタイプの選手はこの数値では量りきれないことにもなります。

analyzebleague.hatenablog.com

eFG%に関してはまた別の機会に詳しく見たいと思います。

「量」を深掘った話

「リバウンドを制する者は試合(ゲーム)を制す」

スラムダンクの名言の一つですね。

まさにこのスタイルなのがBリーグでは栃木ブレックスです。

シュート確率は高くないですが、ORBに3人が飛び込みセカンドチャンス、サードチャンスを活かして得点を取るスタイルです。弱点としてはORBに人数をかけたにもかかわらず相手にボールが渡った場合、逆に速攻のチャンスを与えてしまうリスクがあります。

一方でNBAのORB事情は変化してきていて、下記のように獲得率が推移しています。慌てて撮った写真は拡大しても全く数字が読めませんが、5年で半分以下になっています。

f:id:AnalyzeBLeague:20180921141917p:plain:w500

このときの話ではヒューストン・ロケッツとそのエースであるジェームス・ハーデンを例に挙げていました。

2018年シーズンのMVPであるハーデンがペイントエリアに侵入しやすくするために他の選手が外へ広がり、ハーデンがシュートできなくても外で待ってる選手にパスアウトして3Pを沈めるという作戦です。

ロケッツは3Pの試投数が2Pのそれを上回るほどに3Pを重視し外へ開いたポジションを取っているので、ORBの数は減るということになります。

またロケッツに限った話ではないですが、最近のトレンドとしてはビッグマンも3Pを打つのが当たり前になってきています。

まとめ

Bリーグ : O.F.T : ORB, FT, TOV

NBA : T.F.T : 3P, FT, TOV

現状Bリーグはまだまだ、まだまだ途上段階(NBAと比べるのはアレですが)であり、ORBを奪取して複数回シュート放ち点を取っている。NBAでは一撃必殺の3Pを高確率で沈め、安易な速攻を防ぐ傾向にあります。そのため攻守交代の頻度も高く1試合あたりの攻撃回数(ペース)も増えているようです。

日本🇯🇵vsイラン🇮🇷

2018.9.17@大田区総合体育館

日本🇯🇵がイラン🇮🇷に勝利👏

🇯🇵Japan 70 - 56 Iran🇮🇷

(Q1 : 16 - 22, Q2 : 15 - 13, Q3 : 26 - 8, Q4 : 13 - 13)

スタッツを見てみます。

SHOOTING PERCENTAGE

f:id:AnalyzeBLeague:20180918231635p:plain:w400

  : 🇯🇵                  : 🇮🇷

日本は9/13 カザフスタン戦(アウェイ)より、イランも同じく9/13 フィリピン戦(ホーム)よりも数字を落としています。

対9/13 2P 3P FT remarks
日本 -5.60 -13.40 -15.90 3PとFTがDOWN
イラン −20.0 -5.7 7.4 2Pが大幅DOWN

渡邊雄太が何度もタオルで手を拭いていたので、ボールが新しくて滑りやすいためにことごとく外れていたのかもしれません。

SCORE EVOLUTION

f:id:AnalyzeBLeague:20180918232430p:plain:w300

イランのシュートが落ちていることもありましたが、24秒を守り切ったり八村のスティールから渡邊のダンクがあったりと堅守速攻で点を重ねていき3Q序盤で試合を決定づけました。

3QだけのFG%を見ると、日本の11/15 = 73%に対してイランは4/16 = 25%と大きな確率差があり、そのまま26−8という点差につながっています。

KEY STATS

f:id:AnalyzeBLeague:20180918233251p:plain:w500

TOは1試合で10未満に抑えたい数字です。

前回のカザフスタン戦レビューで書いたようにTOが10未満に抑えられていることが良い点ですね。シュートが落ちてしまってっもミスのないように!!!

日本vsカザフスタン - BLeagueを分析

REBOUNDS

f:id:AnalyzeBLeague:20180918233733p:plain:w300

DRは同数ですが、ORに差が出ています。

しかしながらイランORを取った後に3Pを選択し攻撃を終えていることが多く、3Qまでは0/5で全て外し4Qは2/2で決めています。手遅れでした。

各選手のインタビュー

渡邊雄太

「まず言いたいのは、皆さん僕のことを期待していたと思うんですけど、それに見合った活躍ができなくてすみませんでした」  (キングより引用)

確かにミドルシュートは落ちていたけど、8/10のFTやDFは申し分無かったです!!!

basketballking.jp

八村塁

「今日は実は僕の大好きな妹の誕生日で。皆さん一緒にハッピーバースデーを歌いましょう」

basketballking.jp

www.youtube.com

篠山竜青

「これからまたそれぞれ自分のチームに帰って、今度はBリーグがスタートします。女子はスペインで世界選手権もありますし、日本中からバスケットでいいニュースを発信していきたいと思っています。比江島(慎/ブリスベン・バレッツ)選手がオーストラリアからも日本のバスケットを発信してくれると思いますし、みなさんご存知のとおり、アメリカでは渡邊(雄太/メンフィス・グリズリーズ)選手、八村(塁/ゴンザガ大学)選手が発信してくれると思います。本当に世界中で日本のバスケット、がんばりますのでこれからもバスケットボールをよろしくお願いします」  (全文覚えていないのでこちらもキングから引用)

日本のバスケの未来を考えたコメントで感動的でした。

この時のひえじは遠目でも分かるほどのハニカミw

basketballking.jp

最後に

9/13 カザフスタン戦、9/17 イラン戦で大活躍の渡邊雄太、八村塁、更にはオーストラリアに渡った比江島慎は、次の11/30 カタール戦と12/3 カザフスタン戦(いずれも富山開催)には出場できないので、Bリーグ勢で乗り切る必要があります。

1次予選の勝ち点を持ち越すルールなので、1つも負けられない試合が続きますが東京オリンピック出場のためにも日本一丸で応援します。

おまけ

この試合はベンチ向かいから応援しておりました🇯🇵🇯🇵🇯🇵

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データの見方に関するアドバイスやご指摘大歓迎です。