天皇杯決勝 栃木vs千葉 個人スタッツ篇
前回の記事が言わば チームスタッツ篇 だったので、今回は個人スタッツにフォーカスしてみます。
ナベタイムとトガタイム
発動しなかった ナベタイム
発動し た トガタイム
勝負を決めた千葉 #2 富樫 は多くの記事でも取り上げられているように、4Qまでの26:46で3P(0/4)、2P(0/3)の無得点でした。
一方で栃木 #13 渡邉も4Qまでの31:07で3P(0/2)、2P(0/7)の無得点でした。
4Qが終わったタイミングで10/17 A東京戦@立川立飛のゲームを思い出した栃木のファンは少なくなかったと思います。
この試合で渡邉は4Qまでの17:09で3P(0/1)、2P(0/3)の無得点でした。
が、O.Tだけで2P(2/3)、FT(2/2)と6得点を上げ、クラッチタイムに強いワタナベを魅せました。
これが栃木に限らず他会場の解説者も口にする ナベタイム です。
Top1 : 42sec頃から再生(t指定が効かない)
そして天皇杯決勝での富樫の勝負強さにも名前を付けたくなりました。
トガタイムと。
千葉ブースターからどのように表現されているか分からず、ナベタイムのインスパイア系のノリで名付けてしまったので、適した表現があれば教えていただきたいです。
ダンカン
最多得点は両チーム通じて千葉 #21 ギャビン・エドワーズの27点ですが、最も印象的だったのは16得点の #1 ジョシュ・ダンカンで、全体でも栃木 #22 ライアン・ロシター 23得点に次ぐ3番目に多い得点です。
PF登録で2Pを8/10というスタッツからは、ゴールに近い位置でのパワープレーを好むタイプが一般的な気がしますが、リバウンドはDRの1本だけなので異質な数値にさえ思えます。
実際会場で見ていた印象としては、ペリメーターのシュートを確実に決め、ゴールに近い位置でプレーしていなかったと思います。
この質の高い得点力はこの試合の千葉の強みだったと言えそうです。
平均プレータイム
O.Tで5分間フル出場した7選手と前項で取り上げたジョシュ・ダンカンを対象とし、リーグ戦の平均出場時間と決勝の出場時間、更にはその差分を表にしてみました。
TEAM | PLAYER | MINPG | FInal | Diff |
---|---|---|---|---|
栃木 | 鵤 誠司 | 26:11 | 38:31 | 7:20 |
千葉 | アキ・チェンバース | 18:52 | 29:05 | 5:13 |
千葉 | ギャビン・エドワーズ | 27:46 | 37:40 | 4:54 |
栃木 | 遠藤 祐亮 | 26:01 | 34:51 | 3:50 |
栃木 | 渡邉 裕規 | 27:26 | 36:07 | 3:41 |
栃木 | ライアン・ロシター | 31:16 | 39:33 | 3:17 |
千葉 | 富樫 勇樹 | 25:02 | 31:46 | 3:44 |
千葉 | ジョシュ・ダンカン | 23:51 | 16:50 | -8:48 |
栃木は#0 田臥が長期離脱中であることに加え、#30 山崎が体調不良で今年に入って試合に出られていません。
千葉は好調のジョシュ・ダンカンはファウルトラブルにより、大きく時間を減らしていて逆に#10 アキ・チェンバースとギャビン・エドワーズの時間が増えています。
千葉がこの3人合計で考えるとプラスマイナスゼロになるのに対し、栃木はバックコート陣の出場時間過多が目立っています。
私の(データではなく)感覚ですが、フロントコートよりもバックコートの方が疲労度が蓄積されたときの(ロングシュートなどで)パフォーマンス低下が大きい気がしています。
そんな疲労度とプレッシャーのかかる残り2.6秒で3Pを決める富樫の強心臓っぷりはアッパレでした。
栃木はバックコート人に日本代表のエース#6 比江島が加入したので、今後のタイムシェアにも期待です。
トガタイム 浸透しないかな…