チーム別 3Pスタッツの推移を追う
現代バスケではシューターと呼ばれる選手に限らず、4番ポジションも外に開いて(ストレッチフォー)3Pを放つ時代です。
Bリーグの3シーズン目も2/3が消化され、代表戦のためのブレイクに入ったタイミングで3Pにフォーカスを当てて振り返ってみようと思います。
対象チームは2018-19シーズン B1所属のチームだけをピックアップしています。
補足
①秋田 : 2017-18 B2所属
②福岡 : 2016-17 B3のためデータ無し
③2018-19の試投数 / 成功数は60試合消化換算(1.5倍)
④3シーズンなんで折れ線ではなく棒グラフを採用
試投数
まずは試投数を見てみましょう。
3シーズンの遷移を厳密なルールを設定せずにタイプ別に分類してみます。
 ̄\型 : 秋田, 川崎
_/型 : 栃木
\/型 : 千葉, A東京, 横浜, 滋賀, 大阪, リーグ平均
/\型 : 富山, 三遠, 琉球
――型 : 三河, 福岡
/ ̄型 :
\_型 : SR渋谷
/型 : 北海道, 新潟, 名古屋D, 京都
\型 :
リーグ平均(最右端)では若干のV字型ですがほぼ横ばいです。
年々増えているかと予想していたのでのっけから意外な結果となりました。
3シーズン続けて平均を上回っているのは千葉、名古屋D、琉球の3チームだけあり、前述の型では全て異なるパターンでした。
千葉 : 2016-17シーズンにが倒的な試投数を誇っていた理由はタイラーストーンの存在です。1人で408本も放っていたので、その選手が移籍したことで数字が落ちています。
名古屋D : 常に高い水準にありながら少しずつですが更に試投数が増えています。2017-18シーズンは唯一の1500本超えでしたので、後述しますが確率がどうなっているかが重要になってきます。
新潟 : 2018-19の五十嵐の試投数はリーグトップで前年比120%くらいになっていますが、チーム全体で試投数が増えているために伸び続けているようです。
滋賀/京都 : 2016-17最多試投数を誇ったマブンガが滋賀から京都に移籍したことで滋賀の数値は大きく減っていますが、2017-18は出場試合が47(スタート11試合)に留まったことで即数字には反映されていません。2018-19には元のマブンガに戻り京都の試投数を引き上げる形となっています。
確率
こちらもタイプ別に分類してみます。
 ̄\型 : 北海道, 秋田, A東京, 川崎, 三遠
_/型 : 栃木
\/型 : 千葉, SR渋谷, 三河, 大阪
/\型 : 新潟, 京都
――型 : 横浜
/ ̄型 : 富山, 琉球
/型 : 名古屋D(, 福岡)
\型 : 滋賀
名古屋D : 年々増やしていった試投数ですが、確率は2016-17が33.60%で+1.6pt、+3.1ptと2年で4.7ptも増えています。当然試投数の多い安藤が41.1%(109/265)で稼いでいるのですが、小林の50%(20/40)、張本の42.3%(41/97)もあって2018-19シーズントップの成功率となっています。
千葉 : 試投数の多い富樫が39.2%で引っ張っていることは間違いないのですが、確率で言えば石井 46.3%、原 43.9%、ギャビン 42.9%、田口 41.1%と40%超えがこんなにもいるのは驚きです。千葉の得点力の一端は3Pにもありますね。
栃木 : 2017-18の3P確率トップの喜多川が開幕前に前十字じん帯断裂ということで、2018-19シーズンは出場できても終盤戦となる見込みとなってます。そんな中で他の選手がカバーしているのか4.4ptも伸びています。実況/解説にFTの確率58.9%をネタにされますが、3Pが48.3%(42/87)というのは驚きです。
北海道/秋田 : 秋田は田口の影響が考えられますが、北海道の急落はどこに原因があるのでしょう。
リーグの平均は3シーズンほぼ変化していないものの、新潟と三遠以外はどこかのタイミングで大きく変化しています。
3P確率を大きく上げて西地区2位につけている名古屋D、リーグ平均よりやや低いながらも3P確率は安定して中地区1位の新潟と3Pが全てではないですがチームの色が出るポイントであることは言えそうです。